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~団地再生研究の萌芽/建築と都市計画/オープンビルディング~


[社会環境変化/団地再生の萌芽]

1980年代国内は高度成長からバブル経済で生活が豊かになり、建築の発展が著しい中、西欧では経済  の低成長、人口減少に伴うインフレ問題の環境下で、老朽化住宅団地の再生が大きな課題になっていた。 1989年にベルリンの壁が崩壊後、東欧の6000万戸の規模の問題が浮かびあがった。当時オープンビルディ ングという新産業システムは、その課題に対して対応の考えがあった。西欧の地域プロジェクトの対応か らその考えについて確信を得、団地再生研究の萌芽が生まれてきた。



[建築と都市計画/新しい考え方/オープンビルディング]

オープンビルディングの考え方は団地再生の有効な方式であり、それが建築産業の活性化も促し、老朽 化した住宅団地においてのコミュニティの安定を図りつつ、より良い住環境をつくる方式が住み続ける住 み手の開放を意図した提案であったことがオープン(開かれた)ビルディングと名づけられた理由であった。



[インフィル/サポート/ティッシュの区分とフレキシブルな統合]

オープンビルディングの提案は、住環境を各世帯が決めるそれぞれの「住宅」、コミュニティが決める「近 隣環境」、行政が責任をもつ「町」の三つのレベルに分けて捉える考え方である。専門家ではこれらを① インフィル ②サポート ③アーバン・ティッシュと呼び、住環境レベルごとに耐用年数が異なり、短期・ 中期・長期の環境づくりや住生活を持続させる方式の原理と考えた。





 

出典: サステナブル社会のまちづくり

編著者:澤田誠二+著者:大月敏雄+講演者:国際シンポジウム講師

2015年12月発行







 
















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