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「団地高齢者会も」

設立当時は未高齢者(65歳未満)だった筆者も、この間に前期を経て、後期の仲間入りをした。本会特別会員の構成もそうで、年齢層の塊が時間の経過ともに重くなっている。高齢者人口が21%をこえると超高齢化社会、昨年わが国は29%となった。2025年には、団塊の世代が後期を迎え、後期人口が18%になると推計されている。この世代が大挙して入居した住宅団地の高齢化を課題に掲げる自治体なども少なくない。

だが住宅団地の高齢化率が押しなべて高いわけでもない。団地の立地などによって動向は一様ではない。また高齢者率の高い団地の中には、住み続けたい人が多いからと捉えられているところもある。とくに独り暮らしになってからの団地は快適、という動画や声をwebなどで見かける。youtube「団地独り暮らしのおばあちゃん」はその代表格といえよう。塊として扱われたくない、やりたいことをしたい、自立していたい、などの理由とともに住み慣れたところから離れたくないのだという。

団塊ジュニア世代にとって、育った団地はふるさという存在だが、あと10年ほどで高齢者世代となる。高齢者のうち介護、医療を必要としない人たちは6割とも7割ともいわれ、増加の傾向にもあるという。住み慣れた団地で、元気で生き生きとした生活ぶりは知るだけで元気がでる。そのような高齢者のサポートに取り組む団地や活動も少なくない筈。そんな活動に目を向けた企画への取り組みは本会高齢者会員の役割かも。


 

藤澤 好一(ふじさわ・こういち)

特別会員


 

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