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「団地再生と研究室活動、そして学生設計賞」

私が団地再生支援協会に参加するようになったのは、2014年頃に澤田誠二先生に誘われて参加したのがきっかけです。そのころ建築設計の実務に携わりながら、千葉工業大学に着任したばかりのタイミングにちょうどこのお話をいただき、とても興味を持ちました。また、協会で発行していた団地再生本のシリーズも知らず知らずの内に拝見していて、研究室の活動の中心に団地再生を据えたいと思っていたところだったので、非常にタイミングよく参加できました。

その後、習志野市の方から打診をいただき、千葉工業大学の近くにあった袖ケ浦団地の再生に本格的に田島研究室として活性化に乗りだすことになり、「団地再生」を一つの柱とした研究室活動を進めていくことができました。高齢化する団地の実情に直面し、学生らと汗をかきながら空き店舗でコミュニティカフェを運営したり、あるいは、URやJSさんらとも共働しながら、空きスペースの運営や、街づくりイベントやマルシェを実施したり、あるいは、学生らがシェア居住の実験として、団地をセルフリノベーションして住まう実験を行ったりと、多様な取り組みを進めることができました。その後は団地だけでなく、地方の地域再生にも幅を広げ多様な活動を展開しています。

また、2016年の第13回団地再生学生設計賞からは、審査員も務めさせて頂き、今年、2023年の第20回まで滞りなく実施できました。毎年、学生らから新しい提案と刺激をいただき、とても楽しみにしております。今後も引き続き、様々な形で会の運営に貢献できればと思っております。


 

田島 則行(たじま・のりゆき)

特別会員 千葉工業大学 准教授/テレデザイン一級建築士事務所 建築家

千葉工業大学 https://www.it-chiba.ac.jp/

テレデザイン一級建築士事務所 http://www.tele-design.jp/


 

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