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7) 中部支部の活動


中部支部においては、設立以来下記の活動を行った。

高蔵寺ニュータウンの再生を扱う「高蔵寺ニュータウン研究会」を中心に、研究活動・プロジェクト等を実 施した。また、団地再生に関する啓蒙活動として、団地再生シンポジウム(毎年を基本)、及び、団地再生卒業設 計賞展・名古屋を開催した。


「高蔵寺ニュータウン研究会」とUR都市機構中部支社が、平成25年春よりUR賃貸住戸改修プロジェクト第 2弾「カラーリノベーションハウス」に共同で取り組んだ。このプロジェクトは、ニュータウンへの若者の入居 を促すことを目的とし、研究会が住戸の内装カラー提案を行った。数多くの提案の中から、実際に一住戸をUR が施工(岩成台団地30号棟504室)し、現地でオープンルームを実施、研究会の3提案の商品化が決定した。


一般募集による「高蔵寺ニュータウン写真コンクール」を実施し、入賞作品の展示を行った。UR都市機構 中部支社と連携し、団地活性化の取り組みとして、UR星ヶ丘エリア5団地(名古屋市)を対象として、ワーク ショップ、居住者意識調査、団地集会所の学生によるDIY改修を実施した。


「高蔵寺ニュータウン研究会」の取り組みや、高蔵寺ニュータウン居住者の声、高蔵寺ニュータウンの活性化 や再生に取り組む方々の活動等を紹介する冊子、「高蔵寺ニュータウン再生への挑戦」を作成した。春日井市役 所企画政策部ニュータウン創生課に対し、個別の事例への対応の検討だけでなく、ファシリティマネジメント の視点から公共施設再配置事業を計画する必要性や、その手法について提案書を提出した。


国内外の団地再生プロジェクトを対象として、価値向上につながる再生実施項目を分類・整理し、プロジェ クトタイプの類型を行った。又、団地再生プロジェクトの海外事例調査を行った(オランダ、タイ)。 地球環境に配慮した団地再生の計画基準と評価基準を策定する為の方向性を示すことを目的として、研究を 開始した。研究の第一段階として、環境を視点とした各国の建物・団地に関する評価基準項目の抽出と整理を 行った。


また団地住民への環境に対する意識調査のプレ調査として、リファイニングを行った集合住宅居住者 へのアンケート調査を実施した。各国の環境評価基準項目について分析を行った。研究の成果は、日本建築学 会大会梗概集への投稿、CIBへの論文提出(発表は2022年度)により、公開した。また、名古屋市内のUR鳴子団 地、及び、高蔵寺ニュータウンを対象として、「日常行為による環境への影響」を分析するために、居住者意識・ 暮らし方についてのアンケート調査を実施した。






 

 中部支部・椙山女学園大学 村上 心



 

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