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大成建設株式会社




協会創立20周年、誠におめでとうございます。私が、前任者から引き継いて協会の活動に参加したのは、2015年の後半だったと記憶しています。会社の業務で直接的に団地再生に関わることはありませんでしたが、協会の活動は団地の意義を再認識するきっかけとなりました。



私は1961年に生まれ、1歳から6歳まで大阪府下の団地で育ちました。その後、大阪市内の長屋、ニュータウンの一戸建てとさまざまな住環境を経験しました。幼少期、団地の内外で遊んだことは楽しい思い出です。同年代の子供と遊んだこと、同じ階段・同じ棟のおじさん、おばさんや商店の方に優しく接してもらったことなど、思い返すと団地生活が私の人との交わりの原点でした。



団地はもともと、良質な住環境を大量に効率的に供給するために規格化され、建設されたもので画一的との批判がありました。また老朽化が進んでいるという課題もあります。それらを克服しようと、多くの方々が団地の再生に取り組んでいます。建物というハードウェアとコミュニティというソフトウェアの両面から団地再生に取り組んでいるさまざまな活動とその成果を知り、今では団地が多様な人たちの、多様な生活を支えている貴重な社会資本だということを認識しました。協会での活動を通して、これからもそれらの活動を支援していきたいと思っています。



最後になりましたが、当協会の益々の発展を祈念するとともに、団地という貴重な住環境が有効に活用され続けることを祈っています。



 

設計本部設計企画部 猪里 孝司

団地再生支援協会正会員


 

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